墓と薔薇

3章 さよならの薔薇(4)

 それは夕食も終わって半刻が過ぎようとしている時だった。時刻で言えば午後の八の刻過ぎ。
「デュシアン・ラヴィン公爵閣下はご在宅でしょうか?!」
 ラヴィン家邸宅に勢い良く入ってきたのは白い神官服を着た体力のありそうな青年だった。
 ノックもせずに玄関を開けた神官に、若執事は慌てて一階の自室から飛び出て神官に対応した。 若執事は一応ラヴィン家私用の魔道師でもあり、夜間のラヴィン家に弱い結界を敷く人物でもある。 しかし過度な結界を個人的に敷く事を法律では許されていない。だからああやって走りこんで来られると、 弱い結界では感知出来るのが遅いので、建物内に侵入される直前までに侵入者を止める事が中々難しいのが彼の悩みでもあった。
「お嬢様ならおいでになられますが」
 彼は少し神経質なので、礼儀もなく屋敷内に飛び込んできた神官に内心かなり腹を立てていた。
「勅令であります。閣下を……」
 立場上顔には出さない若執事の苛立ちを彼と初めて出会った神官が気づくはずも無く、 非礼も詫びずに息を切らしたまま急き立てた。
「デュシアン・ラヴィンはわたしです」
 自分の名が呼ばれるのが聞こえ、デュシアンは二階の団欒室から出て吹きぬけの手すりから玄関を見下ろした。 顔を上げて神官が叫ぶ。
「ああ、閣下! コーエン男爵からの緊急召喚です! 急ぎ神殿へ参内下さい!!」
「わかりました」
 デュシアンが頷き階段から慌てて降りて行くと、若執事の祖父である老執事がデュシアンの外套を取って身体にかけてくれる。
「何の騒ぎだ?」
 デュシアンが出てきた同じ部屋から継母とレセン、そしてその声の主であるラシェが出てきた。 ラシェは自身の家はもちろんあるが、談話相手としてラヴィン家の敷居を跨ぐ事が多々ある。 これはアデル公が息災の時から代わらない事であった。
「申し訳ありませんが、私には。ただ急を要する、と」
 神官は当然のごとくそう応えた。
 ラシェは納得がいかなそうな表情で二階の吹きぬけから神官を睨むが、デュシアンは肩をすくめて神官を促した。 出て行くデュシアンと神官の後を、慌てて外套を着た若執事もついて行く。

 彼女たちが風のように出て行った後、レセンは心配そうに佇む母に声を掛けようと近づくも。
「防衛協議会からの緊急召喚です。《北の守り》に関することでしょう」
 従兄に先を越され、レセンは二人の背後で立ち尽くした。僅かな苛立ちに溜息が零れる。
 母は胸の前で手を握り締め、隣りの血の繋がらない甥を見上ている。
「……ラシェ、お願い」
「わかりました」
 叔母の意図を簡単に汲み取り不承不承頷くと、ラシェは階段を急ぎ降りて行った。下で老執事から外套を受けとり、 すぐにも玄関から消える。
 母も異母姉もラシェを頼りにしている。ラヴィン家私用の魔道師であるイリヤが付いて行ったとはいえ、 心配はつのるものでラシェに頼んだのだろう。なんといってもあの従兄殿は《法皇御前試合》の連続優勝者であって、顔が広い。 何かあった場合は権力に物言わせて誰かを丸め込み、様子を聞くことぐらいは造作もないだろう。
 レセンは自分の無力さと、ラシェと自分の間にある壁の大きさに、歯を擦り合わせて悔しさを噛み潰した。
 ふいに視線を感じて横を向いた。母が心配そうにこちらを見ていたのだ。
「きっとすぐに帰ってくるわよ」
 そう言って母は薄く笑みを見せた。母が自分の心配をしていることをすごく恥ずかしく感じる。 その上、勘違いをされたのも腹立たしかった。確かに異母姉は心配だが、自分が頼りにされていない事に腹を立てているのだから。
 もちろんそんな事を母に気取られたいなんて思わないし、それこそ恥辱を感じる事だ。しかし、 一度腹がたってしまうともう自分でもしばらくは抑えられないのをよく知っているので、 頭を冷やす為に母に頭を下げるとすぐに踵を返して自室へと逃げ帰った。

「……やっぱり、反抗期かしら?」
 二階に上がってきた老執事に向けて、母が首を傾げながらため息混じりに呟いたのを、レセンは知らない。



 神殿に着いてからデュシアンは二人を振り返った。
 ラシェと若執事には『遅くなるかもしれないから帰って』と言ってみたものの、若執事はそれなら尚更待っておりますと息巻き、 ラシェは肩をすくめ『その辺の部屋を空けさせる』と横柄な事を言い張ったので、もう放っておくことにした。
 いつもの議会の行われる部屋に入り中を見まわすと、出席者の殆どが揃っていた。
 デュシアンは外套を脱ぎながら議長であるコーエン男爵を仰ぎ見れば、男爵が慌てて駆け寄ってきた。 いつも顔色の悪い男爵だが、今は尚更顔色が優れない。軽く伸ばされた口髭の下の唇は真っ青だ。
「ラヴィン公。大変なことになったのです」
「それは聞きました。でも伝令約の神官は聞いても答えてはくれなくて」
「それは当然だろう。《北の守り》に関することは一大事ゆえ。下々の者が知るべきものではない」
 そう言ったのはホルクス伯爵だった。事在る毎に人を侮蔑した瞳で見下し睨む。デュシアンにとっては好きになれない伯爵だった。 しかも今の言葉の中にも引っ掛かっかるものがあったが、 それについての論議は今は控えようとホルクス伯爵から視線を反らしてコーエン男爵に向き直った。
 とにかく状況を説明して欲しいのだ。ここに来るまでにある程度予想していたが、《北の守り》の事だと聞いた今、 デュシアンにはそれを何よりも優先しなければならない義務があった。
「《北の守り》つまりは一枚目の守りに深い亀裂が入り、そこから ろ過が殆どされていない濃い瘴気が溢れはじめているのです」
 落ちつきなく手をさ迷わせて身振り手振りを重ねるコーエン男爵は、早口で告げた。
「え?」
 デュシアンは瞳を見開いた。
「亀裂より溢れ出る濃い瘴気は僅かですが、 放っておけば我々の作り出す防御壁も意味を為さないくらいの濃い濃度に《北の守り》内が包まれることになります。 そうなれば、二枚目で瘴気の流出を完全に止める事が出来ずになり、外界に薄くともあの瘴気が少しづつ蔓延することになります」
「だからこんな小娘では支えられるはずがないと言ったんです」
 初めての議会でデュシアンが啖呵を見せた相手、継母へ懸想をしているベルガー青年伯爵がそう呟いた。
「ですが、五日前の視察では全く問題ありませんでした」
 デュシアンは自分の亀裂の判断が甘かったのかもしれないと思い、唇を噛んだ。
 あの時点で維持魔法を行使していたらこのような事態を招く事はなかったのかもしれない、と後悔が後を絶たない。
「私も五日前に見に行っているが、あの時は維持魔法の必要を感じるほどの亀裂ではなかった」
 デュシアンが自分を責めているのを分かったのか、ダグラス将軍は彼女を落ちつかせるように続けた。
「しかし思ったより亀裂が深かったようです。しかもここ二日で急に亀裂が広がる速度が速くなった。 もちろん亀裂はいつものこと。しかし今回のはその亀裂の入ってからこれだけ大事になる時間がどう考えても早すぎる」
 何か含みの有る言い方なのがデュシアンは気になった。確かに資料では小さく入った亀裂は少しづつ時間をかけて広がっていくもので、 ある程度までは放っておいて大丈夫だとは知っていた。むしろ小さな亀裂で維持魔法をかけるわけにはいかないのだ。 維持魔法は行使者にとってとても負担のかかる魔法であると同時に結界自身にも大変負担をかけてしまうため、 そんなに頻繁にかけるわけにはいかないのだ。
「一枚目は駄目になってきているのでしょうか?」
 魔法に詳しくない正規騎士団参謀方が聞くと、いいや、とダグラス将軍は首を振った。
「結界に駄目も何もない。そもそもあれは女神のつくりだした完全な結界だからのう。 ただ、このまま放っておけば確実に一枚目は壊れるでしょう。亀裂は尋常ではない早さで広がりを見せておるのだから」
「今から急ぎ維持魔法を!」
 デュシアンは身を翻して出て行こうとしたが、
「待たれよ、ラヴィン公」
意外な人物が彼女を止めた。
 何故か議会であまり発言をしようとしない、アイゼン公爵が重い口を開いたのだ。
「ラヴィン公。一枚目は濃度の濃い瘴気が充満し始めている。維持魔法は防御壁を解いて行わなければならない」
 諭すように言う。その言葉と落ちつき払った風格にデュシアンは格の違いと自分の小ささを感じて恥ずかしくなった。
「けれど、放って置くわけには……」
「だから提案をしているのだ。三枚目の結界を敷く事を」
 ホルクス伯爵は得意げに言い放った。
「しかし三枚目は広範囲になる故に維持も作り出すのも大仕事となります。それに結界の外にさらなる結界を敷くとなれば、 中の結界を圧迫します。三枚目を作っている最中に一枚目が壊れないとも限りません。そうすれば二枚目だとて危険です」
 ダグラス将軍は首を振って認証しかねると真っ向からホルクス伯爵に対抗した。
「だからアイゼン公とラヴィン公には結界維持魔法の行使をお願いしたいのではありませんか」
「ホルクス伯爵、それは出来ぬ相談です。一枚目は今も言ったとおり、瘴気の濃度があがっております。 ラヴィン公をみすみす危険にさらすのは私は賛成できかねる」
 ダグラス将軍はあくまで賛同しない。
「そうです。ラヴィン公はまだお若い女性だ、そんな無理をさせるわけにはいけません」
 正規騎士団参謀方もダグラス将軍の意見に賛成らしく厳しい表情でホルクス伯爵を睨んだ。 しかし彼の言葉にデュシアンは悔しくなった。若い女性だから、という理由で逃げるつもりはなかった。
 それに参謀方の言葉は自分を信じてくれていない証だった。いくら彼が気を使ってくれているとしても、 公爵の自分は女である前に北の公という地位を頂いた責任ある役職に就いている人間なのだ。
 こんな真綿で包まれた言葉で言われるぐらいなら、ベルガー伯爵のようにはっきりと『お前では無理だったのだ』 などと言われた方がまだ直接的でましだった。こちらの能力を信じていない気持ちを若い女という言葉で片付けないで欲しかったのだ。
「しかし、その前に《北の守り》と同じ結界を本当に敷けるものなのでしょうか?」
 ダリル将軍が眉根を潜める。
「それならば研究に研究を重ねた結果、全く同じものが敷けることが確認されている」
 ブラウアー子爵が顎を上げて得意げに述べた。子爵は北の守りと同じ結界を作る為の特別研究を引き継いだ研究者でもある。 実質的に、三枚目の結界を敷く事になれば彼が結界構築魔法を行使することになっている。
「ふむ」
 ブラウアー子爵の言葉にダグラス将軍はこめかみに指を押し当てて渋い顔で瞳を閉じた。
「今からなら明け方までには敷ける事だろう。その間にラヴィン公とアイゼン公には中に入って、 結界構築魔法の衝撃を吸収してもらうべく維持魔法を行使して頂く。現実を認識して頂きたい。 もうこうするしか他に方法はないのですよ」
 ホルクス伯爵は口の端が歪んでいた。こんな一大事なのに自分の地位が上がることが嬉しいのだろう。
 ホルクス伯爵家こそが、ラヴィン家もしくはアイゼン家にもしもの事があった時に 《北の守り》の責務を譲り受けるべく法律で定められている神官家となっている。今回の事で言えば、 三枚目の結界の維持者となるのだ。そしてもし一枚目が機能をなさなくなれば、アイゼン家が《北の公》になり二枚目が 一枚目の結界《北の守り》に、ホルクス家が《第二の守護者》になり三枚目の結界が二枚目《第二の守り》になりかねない。
 こういった事故が無い限り有り得ない交代劇が自分の代で回ってきたのだ、それはそれは嬉しい事なのだろう。 《北の守り》の維持は名誉ある職務なのだから。
「しかし三枚目の結界構築魔法の衝撃を耐えるにはかなりの精神力と体力を使うのですよ? 時間もかかります。 デュシアン殿に瘴気に浸かりながら維持魔法を行使し、更には衝撃の吸収をしろと御言いになるのですか?!」
 顔面蒼白なコーエン男爵はホルクス伯爵に食って掛かった。珍しいことである。
「コーエン男爵」
 デュシアンは首を振った。
「わたしは維持魔法を行使しに行きます」
 その言葉に皆驚いてこちらを振り返った。
「でもそれは三枚目を作りだす時に出来る衝撃を押さえるためではありません。一枚目を補修する為に、わたしは中に入ります」
 デュシアンは静かに議会出席者の視線を受けた。
「一枚目を補修できれば三枚目の危険な結界構築魔法行使を防げるはずです。それにもともとはわたしの至らなさが招いたことです、 わたしが責任を取るのは当然です」
「しかし貴方はまだ就任したばかりで、そこまで我々だとて期待はしてはおらなんだ。もっと早くに気づけなかった我々も悪いのです」
 ダグラス将軍がそう言ってデュシアンを止めようとするも、デュシアンは首を横に振った。
「わたしは北の公です。貴方がたの期待は関係ありません。期待をされていても、されていなくても、 わたしは北の公なのだからその公務を果たすのが義務です」
「ではデュシアン殿、貴女はこの国の、世界のためにその御身を捧げるとお言いになれるのですか?」
 ビアシーニ枢機卿が艶やかな笑みを浮かべているのを、デュシアンは少し不気味に感じる。
「何かのためではなく、自分のためです」
「いいえ、素晴らしい。貴方は現代の聖アナスタシアですね」
「え?」
 その言葉の意味が分からなかった。でも何だか分かりたくない気もした。
「狂信者が」
 ウェイリード公子が小さく呟いて舌打ちしたのが聞こえ、デュシアンは驚き彼へ目を向けた。すると視線が絡む。
「……助力を申し出る」
 デュシアンは願ってもみないウェイリード公子の申し出に食らいつきたいぐらい気持ちがあったが首を振った。
「わたしは未熟者ゆえ誰か傍にいられると、いらない感情が入って失敗するかもしれません。一人で入ります」
「それはなりません!!」
 コーエン男爵は慌てるが、アイゼン公爵がそれを諌めた。
「いや。維持魔法は無防備になる上、集中力を必要とする繊細な魔法だ。余程気を許した血縁者でもない限り、 共に入るのはかえって危険というもの」
「し、しかし……」
 アイゼン公の発言にコーエン男爵は途端に小さくなる。
「コーエン男爵。お気持ちはありがたいのですが、一人で行かせてください。絶対にやり遂げます。 アデル・ラヴィンの名に誓います」
 デュシアンはもう話す余地なしとみて踵を返し、会議室を出た。
 その後をウェイリード公子が追ってくる。
「待て、ラヴィン公! 無理だ、死にに行くだけだ!」
 その声が廊下に響き、近くの部屋で待機していたラシェと若執事が飛び出てきて二人の次第を見守っていた。
 そんな二人に目もくれず、デュシアンとウェイリード公子はまるで睨み合うように見つめ合っていた。
「わたしは死にになんていくつもりはありません」
「……瘴気の濃度は上がっている。そんな場所で一人維持魔法の行使など無茶だ」
 公子の瞳は真剣で眉間にも深く皺が刻まれていた。ひどく苛立っているようにも見える。
「無茶じゃありません」
 デュシアンは自分に言い聞かせるように言ったが、彼は声を少しだけ荒げた。
「無理だ!」
「無理じゃない!!」
 デュシアンはウェイリードをまるで仇のようにきつい瞳で睨む。
 しかし彼は首を振って自分の興奮を抑え、そして何も言わずデュシアンをじっと見つめた。
 その真摯な瞳に、デュシアンは不安と緊張と後悔の不安定な感情からなる興奮をみるみる落ちつかせていく。 仇を見つめるような瞳もいつしか不安を隠すのを止めた。先ほどの議会出席者たちの前での強い言葉はデュシアンなりの鍍金だった。
 本当は不安で怖くて仕方がない。濃い瘴気に浸かりながら、まだ一度も経験していない維持魔法を行使しなければならないだから。
 けれども視察を成功させた時、《北の公》としての責任をまっとうすることを決めた自分の意思も尊重したかったし、 アデルの娘として情けない姿をさらしたくなかった。あの場で逃げて、父の名を貶めるような事など出来るはずも無かった。
 そんな複雑な感情が入り混じってしまって、自分でも収集つかなくなって、彼に八つ当たりのような応対をしてしまったのだ。
 不意に泣きそうになり、デュシアンは唇を真一文字に引く。
「……君の責任じゃない」
 ウェイリード公子の口調は柔らかかった。
「わたしの責任です」
「違う」
 彼の表情はあまり変わらない。けれど、青みがかった綺麗な灰燼の瞳がこちらを一心に見つめ、 自分の事のように苦悩を感じていてくれているように思えた。
 それが、デュシアンを少し安心させてくれた。頭の中が自分を責める言葉と維持魔法への不安で一杯だけれども、 彼の瞳の中の真摯な部分に気づいてどこかほっとした。
 気負いすぎる自分の気持ちから軽くなった気がしたのだ。少しだけ、自分を責めるのを止めて、 自分の力を信じてみようという気持ちになれた。
「……ありがとうございます、気にしてくれて」
 デュシアンは表情を和らげて微笑んだ。
 するとウェイリードは僅かに瞳を見開いた。どうやら意識してこちらの気持ちを誘導したわけではないらしい。 それが何だか公子らしいなと思ってデュシアンは苦笑した。
「わたしは北の公なんです。自分の責務を果たそうとするのだからもうこれ以上止めないで下さい。 それにわたしの方が位が上なんですから、わたしの指示には従ってもらいます」
 地位などどうとも思っていないが、こう言ってしまえば楽だった。
 そして、心の中でもう一度、ありがとうございます、と呟いた。
「ラシェ、イリヤ」
 デュシアンはウェイリード公子の向こう側にいる従兄と若執事に視線を移した。
「母様とレセンをお願いします」
 デュシアンはそれだけ言うと、もはや何の言葉をも拒絶する背で歩き出した。
「お嬢様?!」
 イリヤは去って行く主を呆然として見つめていた。
「一体何があったんだ」
 ラシェは大股で近づいてきてウェイリード公子の肩を取る。
 強引に振り向かせた彼の表情を見て驚いたラシェは手を離した。
「……はめられたんだよ」
 小さくウェイリードは呟くと、ラシェは彼から視線を離して舌打ちした。


(2004.3.3)

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