墓と薔薇

十章:妄執の城(2)

「こんにちは、陛下」
 一介の公爵として国王陛下に対する挨拶の言葉として、それは決して適切ではない。そう理解しながらも、 人払いされた二人きりの空間ではそれが正しい挨拶のように思えた為に、デュシアンは臆することなく笑顔を振りまいた。 あくまでも父の親友たる人物を訪ねる態だ。
「デュシアン、待ちかねたぞ。さあ、こちらへおいで」
 オーランド七世の穏やかな瑠璃色の瞳に喜色の輝きが灯る。笑みが頬に張りを取り戻させ、本来の艶やかな男ぶりを垣間見せた。 しかし、また少しやつれたように思える。今日も赤いガウンを肩からさげているが、やはりこれは顔色の悪さを隠す為なのだろう。
(セレド王子に頼んで良かった……)
 心からそう思って、笑顔を崩さぬよう慎重に息を整えた。
 国王陛下との面会の日取りがなかなか決まらず痺れを切らし、使者をたててセレド王子に直談判をしたのは先日のこと。 すると驚くべき速さで面会を取り付けてもらえた。もちろん側近の中でも一番の実力者であるカラナス侯爵は、 出し抜いたこちらに対して良い顔はしないだろうことは想定済みだった。 せめてセレド王子にまでその怒りが飛び火しないことを祈りながら、デュシアンは寝台傍の椅子に腰掛けた。
「濡れなかったか? 足元も悪かっただろう」
 ここのところ首都では気温が上がらず、珍しく雪がちらつく日が多い。 公爵領に行く前に若干積もっていた雪が、まだしぶとく残っているのだ。
 しかし今朝方から雨が降っており、水を吸った雪が解けて歩きづらく、 道すがら長靴(ちょうか)はどんどんと汚れた。
「長靴は汚れますが、雨は雪を溶かしてくれるので嬉しいです」
「……雪は嫌いなのだな」
 納得するように、オーランド七世は頷いた。
 不意に、父が雪について話題に触れなかったことを思い出す。 あからさまに態度に表していたわけではないが、恐らく父は自分の娘が雪を好んでいないのを知っていたはず。 それなのにそのことを確認してくることはなかった。しかし尋ねられても当時素直に答えられていただろうかと疑問にも思う。
「雪は苦手です。……ずっと、鉄格子の入った窓から雪を眺めてました」
 今ならばこうして躊躇いもなく嫌いだと言える。過去の出来事として完全に昇華出来ているわけではないが、 言葉に出来ないほど大きな闇ではなくなった。
「デュシアン」
 労わるように手が重ねられた。
 しかし暖かい室内にいるはずなのにその手は氷のように冷たく、デュシアンは自分の無駄に高い体温が少しでも移るようにと、 両手でもってその手を包み込んだ。オーランド七世の口端が緩やかに上がる。
「アデルはお前の過去を知っていたとしても、それをお前の口から聞くべきだった。 お前の気持ちを受け止めて共有するべきだったのだ」
 咎めるように眉を寄せて目を細めるオーランド七世を見て、父への不満を共感してもらえることを嬉しく感じた。
 父アデルは娘に起きた凄惨な過去を全て知っていたからこそ、何も尋ねてくることはなかった。 そのおかげで何も思い出さずに済んで穏やかに過ごせた一方で、 洗いざらい聞いてもらいたかったという叶わぬ望みもあった。 だがそれも、父の手紙を読むまでのこと。デュシアンは僅かに苦笑した。
「ロアの村で起きた出来事やララドでのことを思い出して苦しむわたしの姿を、父は見たくなかったのだそうです。 過去を一切尋ねないことで首都以前のことを全て思い出させず、記憶の彼方へ忘れさせることで、 辛いことは全て葬り去って笑っていて欲しかった。父は、わたしを幸せだけで包みたかったのだそうです」
「それは……?」
 怪訝そうな顔が向けられ、デュシアンは決意を固めた。懐から一通の手紙を取り出し、訝しむオーランド七世の手に渡す。
「母がわたしに宛てた手紙です」
 手紙を乗せた、その痩せ細った手が震える。落ち窪んだ瑠璃色の目が驚きに大きく見開かれ、はっと息を飲む気配を感じる。
「父が持っていたそうです。それを、父の手紙と共にロアの村で譲り受けました」
「アデルの手紙?」
 どこか期待したような響きを持つ声に、デュシアンは僅かに申し訳なさを覚えながら首を横へ振った。
「父は全ての思いを手紙に綴ってくれましたが、読み終わったのちは燃して欲しいとあったので、その通りに致しました」
 オーランド七世は目に見えるほど落胆しながらも、手に渡された手紙へゆるゆると視線を落とした。
「読んでも良いのかい?」
「はい」
 骨ばって肉の薄い老人のような手が封筒から中身を取り出す。そして目を通し始めた。
 デュシアンは大窓の外、灰色の空から降り落ちてくる雨を静かに眺めた。 雨粒が細い直線を描いて降り落ちるさまを、意味もなく目で追う。会話がなくなれば、雨音が耳に優しく響く。
 どれほど経っただろうか。オーランド七世に視線を戻せば、まだその目は手紙の上だった。しかしそれほど長い文章ではない。 読み返しも何度目かになっているのだろうと推測して、デュシアンは話を切り出す決心をした。
「イスラフルの良い薬が認可を受けたと聞きました」
 途端にオーランド七世は強張った顔を上げた。どうしてそれを知っているのか、どうしてその話題に触れるのか。 そう、表情が物語る。
 デュシアンはずっと、セレド王子から託された使命を果たすためにはどうすれば良いのか考えていた。 王子の狙いが一体どこにあるのかは不明だが、オーランド七世陛下には元気になって欲しい気持ちは同じだった。 自分に何ができるのかと考えたとき、実母の手紙の存在を思い出したのだ。言葉は悪いが実母は、 国王とファロン高司祭の確執の《原因》でもあるのだ。
「会ったのか?」
 《誰》と限定せずとも互いに通じるものがあった。咎めるような眼差しで尋ねられ、デュシアンはしっかりと頷いた。
 すると国王は興奮に呼吸を乱し、肩をいからせた。強い感情の起伏は心配だったが、避けては通れない。
「デュシアン、お前はアデルの思いを分かっていない」
 手紙から手を離してデュシアンの手を強く握った。
「アデルがどんな思いだったのか、ラトアンゼの行方を語らなかったファロンをどれだけ憎んでいたか」
 肩にかかる髪を振り乱す勢いで息巻く国王に対し、デュシアンは穏やさを忘れずに語った。
「父の思いは、父が遺してくれた手紙でしっかりと理解しているつもりです」
「ならばなぜ、なぜファロンに会ったのだ。アデルはファロンを決して許さなかった。誰よりも憎んでいた。 お前に絶対に会わせないと宣言していた。そしてファロンもそれを承諾していた」
 承諾していたからこそ追い出されたのだ――デュシアンはファロン高司祭の研究室でのことを思い出す。 あの老人は頑なにデュシアンの存在を拒絶し、できるだけ視界に入れないようにしていた。 デュシアン自身はあの理知的な碧い瞳に自分が映ることを望んでいたのにも関わらず。
 そこには、父アデルとの約束が存在していたのだ。
「陛下。わたしはアデルの娘であると同時にラトアンゼの娘でもあります。ラトアンゼは――母は、 誰よりもファロン高司祭様を信頼しておりました。その手紙で、陛下にもご理解頂けると存じます」
 父のように慕っていた人物にデュシアンを託す ――手紙には母ラトアンゼの意思とジョエル・ファロン高司祭への変わらぬ信頼が滲み出ていた。 母は最期まで高司祭を慕っていたのだ。
「母は自分が亡くなったときの為に、わたしをファロン高司祭様に預ける手配を実際に行っていました。 そしてわたしにはその手紙を残しました」
 ファロン高司祭様に従うように、あなたの誕生を喜んでくれた方だから、と。母がそう教えてくれた人物をどうして邪険にできようか。
 あの碧い瞳と出会った時に感じた不思議な既視感は、赤子のときの記憶に因るのだと信じたかった。 誕生を喜び、きっと抱き上げてくれたはず。そうしてわたしはその碧い瞳と初めて出会ったのだ。
「父の前から姿を消したのは母の意思です。高司祭様は母の思いを汲んで下さっただけです」
 愛する人の母君を傷つけたくない一心で身を隠した。医師として亡くなった母なら、 己の幸せよりも医師としての判断を優先するだろう。いや、もしかしたらそれは反対なのかもしれないが。
「高司祭様を恨むのは、筋違いなはずです」
 父の姿勢を批判し、そして目の前の国王をも批判する。それを重く受けとめながらきっぱりと言い切った。 これはセレド王子が言ったように、自分にしかできないことなのだ。確執の原因たる者の使命なのだから。
「だから陛下には、これ以上ファロン高司祭様を恨んで欲しくありません」
 恨むが故に、その人が認可した新薬を飲むことを拒否している。もしかすれば病状が改善されるかもしれないのに。
 過去のある一点を恨むことで、可能性ある未来を潰さないで欲しかった。その一心で、最後まで言うべきか迷っていた言葉を続けた。
「陛下。父がロアの村に遺してくれたものを、どうか一緒に眺めに行きましょう」
 瑠璃色の双眸が際限なく見開かれた。 驚愕と懐旧、諦念と切望とが()い交ぜになった表情が、 この言葉の持つ威力を物語る。
 オーランド七世は親友がロアに残したものをずっと気にしていた。しかし、その親友たる父アデルは何も教えなかったという。 恐らくは父も、オーランド七世と一緒にロアへ行くつもりだったのだ。それを頑なに信じていたことだろう。 そしてきっとあの父ならば、憎むべき人物が認可した薬であっても、服用することを平然と勧めたに違いない。
(父様は陛下の病状がきっと改善すると信じていたし、その為なら手段なんて選ばない。だからわたしも信じるし、手段は選ばない)
 医術は日々進歩している。きっと症状に合った薬が見つかるはずだ。医師として最高峰の地位にいる人物を憎んでいるという理由で、 服用を拒否することなどあってはならないし、させてはならない。
「デュシアン」
 オーランド七世はもう一度、まるで何かを恐れるようにデュシアンの手をぎゅっと握り、視線を落としたまま表情を歪めた。
「私を困らせないでおくれ」
 喉の奥から枯れるような声で呟かれた切ない響きは、それを誰が一番望んでいるのかをデュシアンに教えてくれた。



 国王の居室を出るとセレド王子の侍従と名乗る人物が控えており、 面会を取り持ってくれた王子へ礼を述べる為にもその案内に従うことにした。
 王子の居室に入るのは初めてだったが、オーランド七世の居室よりも倍ほどの広さがあった。 病床の国王の体調を慮って、室温を調整し易いよう若干狭い部屋を使用しているのだろう。
 珍しい寄木細工の調度品が目に留まる室内には先客がおり、 まさかこのようなところで顔を合わせるとは思ってもおらず、デュシアンは目を丸くさせた。
「ティアレルさん」
「こんにちは、デュシアン様」
 先客であるティアレル・アリスタ嬢は、王子と向かい合わせの席から立ち上がると穏やかな笑みとともに優雅な会釈をくれた。 線が細く華奢な彼女の見目からは全く想像できないことだが、円卓騎士団の分析官職だけでなく、 セレド王子の家庭教師でもあるのだ。それを思い出して彼女とここで出会うことを納得した。
「やあデュシアン」
 窓辺の円卓席につくセレド王子が、ことさら甘い笑みを浮かべて立ち上がった。しかし恵まれた容姿の王子から秋波を送られても、 特別心が沸き立つような気分にはならなかった。そこには思いが伴っていないと気づいてしまったからだ。
「ご機嫌麗しく存じます、セレド殿下。またこのたびは陛下との引見の――」
「堅苦しい挨拶はいいよ、麗しいひと」
 さも愛しい恋人を甘やかすような声色に少々顔が引き攣るのを抑えながら、デュシアンは敬意を示すように膝を折って挨拶し、 再度ティアレルに向き直った。
「デュシアン様がこちらにいらっしゃると殿下から伺いまして、ご挨拶だけしてから帰ろうと思っていたのです」
「そうでしたか」
「陛下のご様子はいかがでしたか。わたくしはお目通りを禁じられてますので、もうひと月もお会いできておりませんの。 殿下のことでご報告したいことがいくつもありますのに」
 いくつも、のところで力が入ったことは聞かなかったことにする。
「お目通りを、禁じられているのですか?」
「余計なことを話さぬようにと」
 ティアレルは何か思い当たることがあるのか、肩をすくめて苦笑を零した。
「わたくしは、話さないでいることが本当に陛下の為なのかと思うのです」
 この姿勢が厭われる原因なのでしょうが――と小さく続ける。けれども、その姿勢を覆す気はないという強い意思も感じられた。
 デュシアンも、選別された情報だけが病床のオーランド七世の耳に入るのを訝しんでいた。
「わたしもなかなかお目通りを許されず、セレド殿下にお願いしたのです」
「陛下がアデル公のことを思い出して悲観にくれる可能性を考えて、カラナスたちはデュシアンの目通りには消極的になっていたのだよ」
 答えたのはセレド王子だった。
「きみは特にアデル公に似ているからね」
 どちらかというと血の繋がりがない継母の方に良く似ていると言われるのだが、 確かに金髪に緑の目で臙脂色の礼服は父を思い起こさせるのだろうと納得する。
「似ているからこそ慰めになると思うのだけれどね。アデル公似のデュシアンに諭されれば、 陛下も前向きに検討してくれるかもしれないし」
「なにかございましたの?」
 ティアレルが純粋な疑問に首を傾げる横で、デュシアンも首を傾げた。
「最近認可された、イスラフルの新薬だよ」
 セレド王子は笑みを深め、ティアレルへ視線を向け語った。
「陛下はなかなか服用を承知してくれなくてね、困っていたんだ。デュシアンはレセン以上にアデル公に似てるから、 一緒に説得してくれないかと頼んだのだ」
 似ているからという理由で説得を依頼された覚えはないが、 ファロン高司祭と国王陛下の確執について本当のことを話すのは戸惑われたので、 デュシアンは黙って二人のやり取りを聞いていた。セレド王子が、 このことに関わる(もっと)もらしい理由を考えてくれたのだと楽観視して。
「ご病状が回復される可能性があるのなら、お飲みになって頂きたいですわね」
「父上があの薬を飲むと言ってくれればいいのだが、それでもまだカラナス侯爵という大きな障害があるからね」
 王子の視線が急に急にこちらへ向くので困惑しながらも、疑問をぶつけた。
「カラナス侯爵がなにか?」
「陛下がイスラフルの新薬を服用することについて渋っているのだ」
「なぜですか?」
 まさか病状が改善されては困ると考えているわけはないだろう。そんな狡猾な人物とは思えず、デュシアンは首を傾けた。
「あの薬はカーリアでは認可が下りたばかりで服用例も殆どないのだ。特に信頼できる筋の貴族が服用した例がないから、 カラナス侯爵たちも陛下の口に入れるには迷いがあるんだろう。侯爵は厳しいひとだが、陛下を慮る気持ちは本物だ。 ……私が飲めれば良いのだがね」
 愁いに陰る表情に、父を思いやる王子の気持ちが滲む。デュシアンとしても、どうにかしたいと切実に望むが。
「新薬は確か、体質改善薬でしたね」
 ぼそりとそう呟いたティアレルは、どこか堅い表情を浮かべていた。ハシバミ色の瞳が揺れ、 肩に抱く薄紫色のショールの端を、か細い指先がぎゅっと握りしめた。まるで今のやりとりに傷ついたかのようだった。
 急にどうしたのだろうかと心配になり、デュシアンは彼女を見やった。
「殿下は、《ティアレルの弟子》と呼ばれるのを喜ばしく思われていると伺いましたわ」
 穏やかな気質の彼女らしからぬ、堅い声だった。
「当たり前だろう、お前の頭脳は俺が知る者のなかで一番だからな。お前の弟子と呼ばれるのは名誉なことだと思っている」
「……だからといって、殿下がわたくしと同じような回りくどい手法を使用するとは、ゆめゆめ思いませんでしたわ」
「レセンにも回りくどいことをするなと言われたよ」
 責めるようなティアレルの言葉にも感情を揺るがされることはないのか、セレド王子はずっと変わらず微笑んでいた。
「いけないところばかりが、うつってしまったのですね」
 しょうがないとどこか諦めながらも愛情を感じる声色だった。ティアレルは一度小さく溜息を吐くと、デュシアンに向き直った。
「わたくし、これで失礼致します。兄を説得しなければいけないので」
 もはやその表情に浮かぶのは穏やかな笑みだけだったが、どこか気疲れした面持ちだった。しかしそれを尋ねるまえに、 ティアレルは退室してしまった。
「あの、殿下」
 一体なにが起きたのか理解できなくて、デュシアンはセレド王子を振り返った。
「うん。ありがとう、手伝ってくれて」
「え?」
「アリスタ伯爵家だ。これでカラナス侯爵は納得するだろう」
 謎解きのような言葉に、デュシアンは素早く一連の会話を思いおこした。
 カラナス侯爵は、陛下が新薬を服用することを渋っている。なぜなら新薬は信頼できる貴族の服用例が殆どないからだ。 そしてその新薬は体質改善薬であること。またアリスタ伯爵家の令嬢であるティアレルは、――病弱。
「そんな」
 すべてが繋がり、デュシアンは自分が片棒を担いでいたことを知って愕然とした。 それと知らず、王子とともにティアレルへ新薬を飲むよう遠まわしに強要してしまったのだ。
「ファロン高司祭が認可したものだ、私は信じている」
「わたしだって、信じてます!」
 いくらオーランド七世に新薬を飲ませたいからといって、直接頼まずにそのひとの良心に訴えかけるよう遠まわしに追い詰めていくなど、 度を越している。もし薬を飲んで重大な副作用が出ても一切関知しないということなのだろう。 こちらの会話を聞いて『飲む』と言ったのは彼女自身なのだから。
 デュシアンは大きく首を横に振って、足を踏み鳴らした。
「わたしが飲みます」
「きみは健康体そのものだろう?」
「体質改善薬ならば、健康な人間が飲んでも問題ないはずです。 そもそも、飲んで害がないものという確かな筋での証明が一番必要なのですよね。わたしは公爵です」
「そうだね、きみほど絶大な影響力を持つ貴族はいないよ」
「それに、わたしは病弱なところがあります。だから社交の場から遠ざかっていたのです」
 貴族の社交が嫌で雲隠れした時期を逆手に取ればいい。己の弱い心が役にたつとは夢にも思わず、 デュシアンは退室の挨拶を告げると慌てて華奢な背を追った。

 そこまでがセレド王子の企みだ気づくのは、ティアレルに追いついて彼女に指摘されたとき。それでも気持ちは変わらず、 オーランド七世陛下の為に出来る事があるのをデュシアンは素直に喜んだのだった。



(2011/2/21)

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